2011年7月16日

音韻と音響

「憂鬱と官能を教えた学校」をたまに読み返す。

「音韻」は音楽の要素のうち記号化できるもの、例えば楽譜、コードといった後に残し何度でも再現できる音の情報。

「音響」は音楽の要素のうち記号化できないもの、例えば楽器の音色、ホールの響きといったサウンド。その時その場所でしか聴くことのできない音の要素。

バークリー・メソッドは前者の「音韻」に偏重した大衆商業音楽のための記号化理論である。

記号化理論を学ぶことによって、拮抗する「音韻」と「音響」を再認識し、音楽の本質を深めることができればと思う。